近年、日本では空前のエンジニア人材不足が続いています。経済産業省の発表では、2030年には最大79万人のIT人材が不足するとの試算結果が出されています。国内のエンジニア人材不足を補うため、今注目されているのが「外国人エンジニアの採用」です。海外の優秀なエンジニア人材を積極的に採用しようとする日本のIT企業が増えており、今後多くの企業が外国人エンジニア採用に踏み切らざるおえなくなる日が来るかもしれません。 外国人エンジニアを採用したことがない企業では、分からないことが多く、自分たちで採用は難しいと感じていませんか?日本のIT企業がグローバル人材を採用するにあたり知っておきたい6つのポイントがあります。外国人エンジニア採用を検討している方はぜひお役立てください。

1. 異文化コミュニケーションスキルが求められる

外国人エンジニアを採用すると、多様なバックグラウンドを持つ人と働くことになります。語学を勉強して少しでも言語の壁を取り除くことは重要ですが、それ以前にお互いの文化を理解してコミュニケーションをとる、異文化コミュニケーションスキルが必要になります。日本人特有の考え方や価値観の特徴を知ったうえで、相手の文化や価値観を理解し尊重する姿勢が必要です。異なる価値観を持つ人と働くときには、相手の文化的価値観やコミュニケーションスタイル、仕事の進め方などを学びながら、スムーズに仕事を進めるようにしましょう。

2. 語学力のトレーニング

これから採用する外国人エンジニアが、日本語が話せなかったり、英語が母国語ではなかったりするでしょう。外国人エンジニア人材と一緒に働く上で、英語の語学力は必須です。ビジネス英語もちろん、様々な文化や仕事の仕方が学べるようなトレーニングの場を提供しましょう。今後、外国人エンジニア人材を積極的に採用したい企業は、日本語と英語でスムーズにやり取りができるよう自社の人材の研修はもちろん、社内での多言語でのコミュニケーションを促進するような環境を整えることは欠かせません。

3. 様々な働きかたを受け入れる柔軟性

海外に居住する外国人エンジニア人材を採用する際には、リモート環境で協働できる環境を整備しましょう。多様なタイムゾーンや働き方ができる環境が求められるため、企業側は新しい働き方に適用できる柔軟性が求められます。リモートワークが容易になるツールの導入、コア業務時間の調整などが必要です。

4. 社内でのキャリアアップを可能にする

海外の優秀なエンジニアをチームに迎え入れることにより、日本エンジニアチームは新しい技術や知識、ノウハウに触れることになります。新しいスキルを身につけるために勉強に励む必要もでてくるでしょう。仕事の専門性を高めて、仕事の幅を広げたいと思ってもらえるよう、社内でのキャリアアップの機会を積極的に提供しましょう。トレーニングプログラム、メンター制度、海外赴任の機会などを設けることで、社内のエンジニアチームのモチベーションを高めることができます。

5. 多様性を受け入れる職場でのインクルージョン

職場における多様性には、国籍や文化の違いだけでなく、教育、意見、宗教、性別などがあります。それぞれ異なるバックグラウンドで育った人たちが集まって、様々な考えやスキル、経験を共有します。外国人エンジニアを採用する企業では、多様なバックグラウンドを持つ人が受け入れられ、活躍でき、そして会社への帰属意識を感じられる職場環境が欠かせません。

6. 給与や福利厚生を充実させる

優秀なエンジニア人材の取り合いが世界中で起きています。日本のIT企業が世界での採用競争で成功するには、海外のエンジニアが魅力的に感じるような給与、福利厚生を提供する必要があります。給与や賞与、医療給付、退職金制度、その他のインセンティブがあると効果的でしょう。社内で外国人人材が活躍できる環境が整っていること、多言語でコミュニケーションがとれることなども、外国人人材にとっても重要なポイントです。日本のIT企業で働きたいと思ってもらえるよう、他の企業がどのようにして優秀な人材を惹きつけているのかを見て学びながら取り入れましょう。

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