日本で注目される人手不足のなかでも、特に深刻なのがエンジニア人材不足。経済産業省の発表では、2030年には最大79万人のIT人材が不足するとの試算結果が出されるなど、人手不足が深刻化しています。日本国内の慢性的なエンジニア人材不足を解消するため、外国人エンジニアの採用に踏み切る企業も増えています。 一方で、日本語を話せない人や、英語が母国語ではない外国人エンジニアを採用すると、社内で言語の壁や文化の違いによるミスコミュニケーションが生じる可能性があります。では、どのようにして多様なバックグラウンドを持つエンジニアチーム間のカルチャーギャップを埋めながら、社内での業務をスムーズに行えばよいのでしょうか。本記事では、外国人エンジニアの採用を考えている人に向けて、カルチャーギャップを埋めるための10のステップをご紹介します。

外国人エンジニアの採用で自社にグローバルなエンジニアチームを!文化の壁を乗り越えてスムーズな業務を行うための10のステップ

  1. 文化の違いを認識する

異文化でのコミュニケーションで一番大切なのは、客観的な視点から「自分と相手の違いを理解して、尊重する姿勢」です。日本では当たり前の習慣が、他文化では当たり前とは限りません。自分の文化を相手に押し付けるのではなく、自分たちとは違う文化が存在することを認め、他国の文化を学ぼうとする姿勢が重要です。
  1. 文化の違いと性格の違いを一緒にしない

人の性格の違いには、文化的なものもあれば、その人自身の普遍的な部分もあります。例えば、日本では自己主張はあまりしない人が多いが、他の国では自己主張をしない人は自分の意見がない人だとマイナスに見られることがあります。このように文化的な違いはありますが、日本人だからと言って全員が自己主張が苦手とは限りません。このように、文化の違いを意識しすぎて、その国出身の人はすべて同じような性格だと決めつけないように注意してください。
  1. 自分の言動を振り返る

多様なバックグラウンドの人たちと一緒に仕事をしていると、相手の言動にばかりつい気がとられ、客観的な視点に欠けてしまうことがあるでしょう。相手に何かを求めるのではなく、自分の言動を振り返り、自分からコミュニケーションのとり方を変えるなど、お互いのカルチャーギャップを埋めようとする姿勢が必要です。
  1. 敬意を示す

異文化の環境で働くときは、自分と違った文化背景を持つ人の文化に敬意を払うことは重要です。相手の信念、習慣、伝統に興味を示し、理解しようとする姿勢、そして敬意を示す姿勢があれば、互いに敬意をもった良好な関係が築けます。自分と異なる文化に無理に合わせようとする必要はなく、敬意の心を忘れず接することが欠かせません。
  1. 曖昧な表現を避けてはっきりと話す

曖昧な表現は、日本語に限らず、英語やそのほかの言語でもあります。ただ、異なるバックグラウンドを持つ人同士が集まった環境では、「はっきり伝えなくても相手は察してくれるだろう」という考え方は捨てた方がよいでしょう。日本人同士であれば、相手が察してくれるようなことでも、できるだけ言語化して伝えることが重要です。曖昧で抽象的な言葉は、他の人を混乱させることになりかねないので、自分が伝えたいことを言語化して相手に伝えるようにしましょう。
  1. 透明性のあるコミュニケーション

多様なバックグラウンドを持つ者が集まったチーム内では、「透明性」のあるコミュニケーションは欠かせません。例えば、チーム内でどのように意思決定が行われるかなど、意思決定のプロセスを明確にすることは「透明性」に繋がります。リーダーと社員の間で情報がオープンに行き交っている状態が理想的です。一部の人に伝える情報をコントロールしたり、隠し事をするといった行動は、チーム内に不和が生じてしまうため避けましょう。
  1. わからない時は説明を求める

何かわからないことがあれば、遠慮せず相手に説明を求めましょう。特にソフトウェア開発において不明瞭なことをそのままにしておくと、プロジェクトの遅延に繋がってしまいます。分からないことを分からないままにしないで、周りに説明を求めるようにしましょう。
  1. 議論がしやすい環境づくり
プロジェクトや日々の業務を進めるにあたり、チームメンバー同士で意見を交換できる場を設けましょう。誰もが自由に発言でき、意見を出しやすい環境を作ることで、新しいアイデアが生まれるきっかけになります。多様なバックグラウンドや知識、経験を持つ人同士で自由に議論ができれば、互いに学びの場にもなります。
  1. チームメイトに称賛や感謝の気持ちを伝える

チームメンバーが仕事を手伝ってくれたときや、メンバーの仕事ぶりを認めたいときなどには、積極的に称賛や感謝の気持ちを伝え合いましょう。感謝や称賛のコミュニケーションを増やすことで、チーム内の士気や生産性、モチベーションが高まります。
  1. 新しい環境に慣れるまでのサポート

チームメンバーの互いの文化的違いや価値観に慣れるまで時間がかかります。それぞれが自分のペースで、新しい環境に適応していきます。業務の進め方も人それぞれ異なるでしょう。チームメンバーがそれぞれ積極的にコミュニケーションを取り合って、互いに新しい業務スタイルに慣れるまでサポートし合いましょう。

まとめ

日本国内のエンジニア人材に頼らず、海外の優秀なエンジニア人材を積極的に採用したいとお考えですか?Ichizokuでは、海外のエンジニア人材の発掘、採用、管理をトータルでサポートいたします。言語の壁などで難しかった外国人エンジニア採用も、イチゾクのシステムを使えばスムーズに行えます。自社のエンジニアチームの一員になってくれる海外エンジニア人材を迎え入れることで、自社のエンジニアチームの強化に繋がります。他社では見られない人材を確保できることで、企業の競争優位性を確立できます、グローバルエンジニア人材の採用を支援するイチゾクの詳しいサービス内容はこちらからご覧ください。