世界中でITエンジニア人材の需要が高まる一方、各所で「IT人材の不足」が叫ばれる日本。日本国内の深刻なエンジニア人材不足を解消するために、高いスキルを持った外国人エンジニアの採用に関心を持つ企業が増えています。

ただ、日本国内で外国人エンジニア人材を採用するのは至難の業です。日本で仕事をするための「就労ビザ」を手配しなければならないなど、ハードルが高くなります。一方で、日本国内から海外に居住するエンジニア人材を雇用するという方法も注目されています。海外の優秀なエンジニア人材を採用し、リモートワーク環境で、自社のエンジニアチームと協働する方法です。

しかし、海外に居住する外国人エンジニアの採用についてはわからない面が多く、興味はあるものの採用に踏み出せないという企業も多いのではないでしょうか。本記事では、外国人エンジニアの採用に興味を持つ方に向けて、リモート環境でもスムーズに協働できるように意識したい6つのコミュニケーション術をご紹介します。

外国人エンジニア採用時に知っておきたい!リモート環境でもチームのパフォーマンスを最大化できる6つのコミュニケーション術

1. 非同期型コミュニケーションツールを導入して、連絡を取り合える時間帯をチーム内で決める  

非同期型コミュニケーションとは、ビジネスチャットツールやメールなどを活用して、個々人が都合のよいタイミングで情報を共有するコミュニケーション方法です。Slackなどの非同期コミュニケーションツールが使われることが多く、リモートワーク環境では欠かせない存在です。

非同期型コミュニケーションツールを導入して、タイムゾーンが異なる人たちと一緒に働く時には、できるだけ連絡を取り合える時間帯を事前にチーム内で決めておくことが重要です。「まだメッセージの返答がない…。数時間前に送ったのにオンラインじゃないんだろうか?」などと、必要なときにコミュニケーションが取れないのでは意味がありません。Slackなどの非同期型コミュニケーションを使うタイミングや頻度について、事前に大まかなルールを決めておくと安心です。常に相手からのメッセージを待つことなく、コアな業務により集中できます。

2. いつまでも返事がない時のフォローアップ

非同期型コミュニケーションツールでやり取りをしていると、相手がメッセージを見落として、なかなか返事がもらえないことがあります。日々大量のメッセージを受け取る人であれば、他のメッセージに自分のメッセージが埋もれてしまい、返事がないということもよくあります。いつまでも相手から返事がこない時は、DMをして直接フォローアップすることもできますし、ボイスメッセージなど他の方法でフォローアップすることもできます。返事が遅くても、自分が無視されていると感じず、自分から何度かフォローアップしましょう。

3. チャットツールに頼らずビデオ会議も活用する

SlackやLINE、メールのようなの非同期型コミュニケーションツールを多用していると、非同期型コミュニケーションツールでのやり取りだけでいいと思いがちです。しかし、メッセージだけでは限界があります。ビデオ会議で、対面でコミュニケーションをとった時の方が、より多くの情報を交換できます。普段メッセージで聞きにくいことも、ビデオ会議では聞きやすいということもあるでしょう。

リモート環境で働くグローバルエンジニア人材とは、ビデオ通話でのコミュニケーションが欠かせません。英語が話せないからといってビデオ通話に躊躇してしまう気持ちもあるかもしれませんが、積極的に顔を合わせてコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切です。ソフトウェア開発の企画や設計など、複雑な話をするときはなおさら、チャットツールよりもビデオ会議が効果的だと言えます。

4. トラブル対応などでは同期型のコミュニケーションが必要

普段の業務は非同期型コミュニケーションツールで十分かもしれませんが、今すぐ話し合いたいという状況ではビデオ会議のような同期型のコミュニケーションが欠かせません。トラブル対応など、緊急で対応が求められる時は、実際に顔を合わせて話す方がよりスムーズに話が進みます。また議論をする時にも、チャットツールに頼っていると、お互いに誤解が起きてしまうことがあるため、できるだけ時間を見つけてビデオ会議を活用しましょう。非同期型のチャットツールでは返答が遅れてしまい、連絡を待っている人がよりストレスを感じやすくなってしまうため、できるだけ時間を見つけてビデオ通話を試みましょう。

5. 顔を合わせてブレインストーミング、問題解決、意見交換を行う

海外のエンジニアチームと日本のエンジニアチームが、リモート環境でアイデア出しやブレインストーミングをする時には、チャットツールではなくビデオ会議を活用しましょう。英語に自信がない人は、チャットツールの方が考える時間があるので安心かもしれませんが、アイデアを膨らましたり、新しいアイデアを出し合ったりするのに時間がかかってしまいます。トラブルや問題が起きた時にも、顔を合わせて話し合った方が、それぞれが自分の意見をより発言しやすくなります。言語に自信がない場合も、リアルタイムで英語と日本語の字幕が表示されるようなツールを活用することで、リアルタイムでの話し合いもより容易になるでしょう。より自然な流れでブレインストーミングを進めることで、普段のチャットツールでの会話の時には生まれないような、新しいアイデアや解決策を思いつくことがあります。

6.定期的に顔を合わせて同期型コミュニケーションをとる時間を決める

海外エンジニアチームと働く時は、異なるタイムゾーンで仕事をすることになり、同期型コミュニケーションが難しくなります。時差があるときは、できるだけコアの業務時間を決め、定期的に顔を合わせられるようミーティングを設定します。

ビデオ会議では、一人ひとりが積極的にミーティングに参加する姿勢が必要です。ただ、集中力も求められるため、長時間に及ぶミーティングは精神的にも疲れてしまうので注意が必要です。30分、1時間と、ミーティングの時間や頻度をルール決めすることで、効果的に話し合うことができます。まあた、事前に非同期でアジェンダを決めることで、同期型でのコミュニケーションがよりスムーズになり、ダラダラとミーティングが続き何も決まらないという状況を避けることができます。

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