どのissueを優先し、最初に解決すべきか判断することは、開発者が共通して直面する問題です。 この問題に対処するため、Sentry は、エスカレーション、進行中およびアーカイブの課題ステータスのような新機能をリリースしました。 さらに、優先度ソートを更新し、最も重要な課題をより簡単かつ迅速に特定できるようになりました。開発者が最も重要な課題を特定するのに役立つ機能を以下で紹介していきます。
新しい問題状態の導入
Sentryは、新しい問題から始まり、進行中の既知の問題、解決またはアーカイブされた問題まで、問題のライフステージに関するより多くのコンテキストを提供するようになりました。修正された問題がいつクローズするか、進行中の問題やアーカイブされた問題がいつ劣化するかを簡単に発見できるように、RegressedとEscalatingという2つの新しいタブが追加されました。
以前は “Regressressed “というステータスがありましたが、それはユーザーが以前に問題を解決(つまり修正)し、その問題が引き続きイベントを受信している場合にのみ表示されるものでした。しかしこのロジックでは、悪化しつつあり、優先されるべきissueが考慮されていませんでした。 このロジックにより、無視のアクションとステータスをアーカイブに置き換えることにしました。
以前は、「無視」機能は開発者が行える正確なアクションではありませんでした。問題を見えなくする最も簡単な方法でした。 しかし、問題が悪化し始めた場合には役に立ちませんでした。 というのも、いつ無視されなくなるかのしきい値を手動で定義しなければならなかったからです。現在では、アーカイブによってissueはアーカイブ・タブに移動し、issueがエスカレートして悪化し始めると、issueはエスカレーションに移動します。issueが以前にアーカイブされたか、一度も対処されなかったかにかかわらず、issueが通常よりも著しく多くのイベントを受信した場合に、新しいエスカレーションissueステータスが割り当てられます。 また、その他の要因も考慮されます。これにより、issueフィードを整理しやすくなり、優先度の高いissueをより早く特定することができます。課題のエスカレーションはアルゴリズムに基づいて行われるため、どの課題に焦点を当てるべきかを手動で判断する必要はありません。 ベータテストでは、アルゴリズムによってエスカレーションされた課題は、解決される可能性が3倍高いことがわかりました。 また、エスカレーションのしきい値を手動で設定した場合と比較して、これらの課題が再度アーカイブされる可能性も低くなりました。
ソートと検索の改善
早急な対応が必要な問題を特定するために使用できるもう1つのツールが、課題ストリームの優先順位ソートオプションです。最近、優先順位ソート機能がアップグレードされ、年齢、全体的なイベント量、最近のイベント量に基づいて課題が順番に表示されるようになりました。例えば、イベント件数の多い新しい課題は、イベント件数の少ない進行中の課題よりも優先順位が高くなります。どのような課題を上位に表示すべきか、ご意見があればGitHub のディスカッションスレッドに投稿してください。
また、重要な問題をより簡単に見つけるという精神に基づき、問題検索バーに人気フィルターを導入しました。
問題への迅速な対応
注意が必要な問題を素早く見つけることは、Sentryにおける良いユーザー体験の核心であると言えます。上記の改善は、Sentryにログインするたびに、「ホットフィックスに値する」問題を簡単に見つけられるようにするためのほんの始まりにすぎません。
IchizokuはSentryと提携し、日本でSentry製品の導入支援、テクニカルサポート、ベストプラクティスの共有を行なっています。Ichizokuが提供するSentryの日本語サイトについてはこちらをご覧ください。またご導入についての相談はこちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。