ダッシュボードをエージェントで作成・編集する新しい方法

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AIエージェントが当たり前になった世界では、チームが重要な KPI を追跡するためにビジュアライゼーションを手作業でじっくり組み上げていく、従来型のダッシュボードワークフローは終わりを迎えつつあります。

数年前、エージェントがあらゆる場面で利用されるようになる前、私たちは開発者が重要なユーザー体験を監視しやすくしようと取り組んでいました。その成果として Insights ページを導入しました。これは事前に設定されたダッシュボードで、Web Vitals や Mobile Vitals といった一般的な健全性シグナルをあらゆる Sentry ユーザーがすぐに活用できるようにしたものです。

考え方は正しかったものの、問題がありました。多くの企業が共通のシグナルを持つ一方、各組織はそれぞれ固有の事情を抱えています。意味のあるカスタマイズができなければ、ほとんどのチームは結局、手作業でダッシュボードを構築する作業を延々とこなす羽目になっていました。そこで私たちは改善を続けました。

オンデマンドでカスタマイズ可能なダッシュボードをついに現実のものにしたのは、大規模言語モデルです。ビジュアライゼーションは、人間にとってもエージェントにとっても、最も情報密度の高いコミュニケーション手段のひとつであり続けていますが、変わったのはそのビューを作成するコストです。

ウィジェットをひとつひとつ組み合わせてダッシュボードを作る代わりに、エージェントに指示して Sentry 上で直接ダッシュボードを作成・編集したり、Sentry CLI で他のモデルと連携して目的に合わせたダッシュボードを生成したりできるようになりました。

Insights ページはSentry Built Dashboards になりました。クローンし、エージェントにプロジェクト向けのカスタマイズを依頼できます。ダッシュボードは数秒で作成でき、プロジェクトや調査の期間中使い続け、必要がなくなれば廃棄することができます。

 

新機能まとめ

  • エージェントによるダッシュボード作成・編集(ベータ版): AI 機能が有効化されているすべての組織で、エージェントを活用したチャット体験を通じて Sentry でダッシュボードを作成・編集できるようになりました。
  • Insights が Sentry Dashboards に: Insights ページをクローンし、編集可能な Sentry Dashboards に置き換えました。特定のユースケースに合わせてカスタマイズできます。
  • Sentry CLI によるダッシュボード作成・編集: 新しい Sentry CLI を使って、ターミナルから Sentry のダッシュボードを作成・管理できます。

 

注意: Sentry Dashboards は Issues、tracingapplication metrics のデータを使用します。Sentry では複数のイベントタイプを横断してクエリを実行し、その結果をダッシュボードに保存することもできます。

 

エージェントによるダッシュボード生成と編集

Sentry の AI デバッガーである Seer を支えるものと同じ機能を通じて、Sentry 上でエージェントを使ってダッシュボードを作成・編集できるようになりました(注意: Seer はアドオンオプションですが、エージェントによるダッシュボード作成は別機能として無料でご利用いただけます)。ダッシュボードを作成・編集する際、手動で追加・編集するオプションは引き続き利用できますが、Sentry に希望を伝えるだけで自動的に組み立ててもらうことも可能になりました。AI を使ったダッシュボードの作成・編集により、コンセプトから完成ダッシュボードまでのプロセスが、手動作成と比べて大幅に速くなります。

エージェントによるダッシュボード作成は、新規ダッシュボードの出発点として、あるいは既存ダッシュボードへの編集の起点として活用し、その後に更新内容を確認・微調整して意図通りの仕上がりになっているか検証するのがベストプラクティスです。このエクスペリエンスはまだオープンベータ段階であり、細かな問題を引き続き修正中です。

これにより、より多くのダッシュボードを簡単に作成できるようになりました。こうした状況を踏まえ、作成したダッシュボードにメモを残したり内容をドキュメント化したりできる markdown ウィジェットを新たに追加しました。

 

ダッシュボードのリビジョン履歴

ダッシュボードにリビジョン履歴が追加されました。UI、Seer エージェント、API を通じて行われた編集はすべて自動的に記録されます。過去のリビジョンを確認するには、右上のクロックアイコンをクリックしてください。

あなたや 🤖 がミスをしてしまった場合でも、以前のリビジョンを選択して Revert to Selection をクリックすることで、正常なバージョンに復元できます。

 

Sentry ユースケース:Jest テストの修正とモニタリング

先週、私たちは jest テストに使用する CI ランナーの数を 4 台から 8 台に増やし、main ブランチに適用しました。長年にわたり、処理を並列化するために 4 台のランナーを使用してきました。CI の合計時間は、最も遅いランナーが処理を完了するまでの時間によって決まります。すべてが同時に終了するよう、各テストファイルの実行時間を計測し、その結果に基づいて並列化しています。ランナーを増やせば CI 時間が短縮されるはずでした。

ところが数日間、CI 全体の時間が 6 分から 10 分へと悪化しているのに気づきました。原因は、テストが失敗してバランサースクリプトが正常に実行されていなかったことでした。不安定なテストをいくつか修正したところ、時間は約 10 分から 4 分未満に短縮されました。新しいランナー構成は、やはり CI 時間の改善に効果があったのです。

再発を防ぐために、エージェントによるダッシュボード作成(および一部手動でのメトリクス作成)を活用して、flake、バランス失敗、全体的な遅延を監視する新しいダッシュボード(とモニター)を素早く構築しました。

 

 

Insights が Sentry Dashboards に

ダッシュボードのナビゲーション項目に、Sentry Built Dashboards を探索するオプションが追加されています。

これは、一般的なモニタリングユースケースに対応するために Sentry があらかじめ構築したダッシュボードのコレクションです。Sentry Built Dashboards は編集できませんが、複製してカスタムダッシュボードを作成することができます。特定のユースケースに合わせてカスタマイズできるテンプレートとして活用してください。

フロントエンド向けには、Web Vitals ダッシュボードがあり、実際のユーザー環境での LCP、INP、CLS、TTFB をページ別に表示します。改善余地の大きいページを示す Performance Score も確認できます。Frontend Session Health はデプロイメントとクラッシュ・エラー率を結びつけ、リリースによって安定性が低下したタイミングを把握できます。Frontend Assets は、読み込みが遅い JS・CSS アセットやレンダリングをブロックしているアセットを表示します。LCP が悪化しているにもかかわらず原因がわからない場合に役立ちます。

バックエンド向けには、遅いクエリ(個々のクエリサマリーやサンプルイベントへのドリルダウン付き)、キャッシュのヒット率・ミス率、キューのスループットと処理レイテンシー、ドメイン別のアウトバウンド API リクエストなどのダッシュボードがあります。Backend Overview では、p50/p75 の処理時間と最も時間のかかるクエリ・ドメインをまとめて確認できます。

モバイル向けには、Mobile Vitals(コールド・ウォームアプリ起動時間、スロー・フローズンフレーム率、TTID/TTFD)、Mobile Session Health(クラッシュフリーセッション・ユーザー数、リリースアノテーション付き)、アプリ起動と画面レンダリングに特化したドリルダウンが用意されています。

フレームワーク固有のダッシュボードもあります。Next.js Overview はパフォーマンスのボトルネックを発見するためのツリー形式の SSR ビューを備え、Laravel Overview は Laravel 固有のメトリクスに最適化されています。

 

Sentry CLI によるダッシュボード作成

Sentry CLI には dashboard コマンドが含まれており、ダッシュボードの作成と管理をブラウザから切り離してシェルで行えます。個々のウィジェットの追加・編集・削除を含め、ダッシュボードの一覧表示・閲覧・作成・変更がターミナルを離れることなく実行できます。新しい dashboard コマンドにより、ダッシュボードはコードに近い成果物として扱えるようになります。スクリプト化でき、再現性があり、レビューも可能です。シェルスクリプトや CI パイプラインでダッシュボードを定義し、アプリケーションコードと並べてコミットし、機能のリリースと同じ方法でロールアウトできます。

すべてのコマンドは --json 出力に対応しており、スクリプト・内部ツール・AI コーディングエージェントがプログラムでダッシュボードをプロビジョニング・更新することも容易です(Claude Code、GitHub Copilot、Cursor、その他お好みのエージェントから簡単にダッシュボードを作成できます)。

 

Sentry ユースケース:インテグレーションの調査

application metrics への yabeda インテグレーションの可能性をテストするために、エンジニアの一人が CLI を使ってカスタムダッシュボードを作成し、そのプロセスをドキュメント化しました

 

始め方

Sentry Built Dashboard をクローンして出発点として活用する、エージェントにゼロからの構築を指示する、ターミナルからスクリプトでダッシュボードを作成する。どの方法を選んでも、目指すゴールは同じです。ダッシュボードを作ることに時間をかけるのではなく、そこから見えてくる情報をもとに行動することに、より多くの時間を使えるようにすることです。

  • Sentry Dashboards は現在、全プランでご利用いただけます。Dashboards を開いてご確認ください。
  • Custom Dashboards は全プランでご利用いただけます。Create Dashboard をクリックしてゼロから作成するか、あらかじめ構築されたダッシュボードを複製してください。
  • エージェントによるダッシュボード作成は、AI 機能が有効化されている組織で現在利用可能です。Generate Dashboard オプションが表示されない場合は、組織の AI 設定をご確認ください。

 

ご質問やフィードバックがあれば:

  • Discord のコミュニティに参加してください。

Sentry が初めての方はこちらから:

 

 

 

Original Page: https://blog.sentry.io/dashboard-updates/

 




IchizokuはSentryと提携し、日本でSentry製品の導入支援、テクニカルサポート、ベストプラクティスの共有を行なっています。Ichizokuが提供するSentryの日本語サイトについてはこちらをご覧ください。またご導入についての相談は「お問い合わせ」からお気軽にお問い合わせください。

 

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